見学・実習生の声

北陸地方 Hさん

 3日間の実習では主に外来見学をさせて頂きました。佐野先生や新井先生の外来を見ていて、特に印象的だったのは患者さん一人一人のお話を聞く時間が大変多いということです。患者さんの目をしっかり見て、話をしっかり聞くと、患者さんも自分の体調面・心理面の問題をしっかり話して下さります。本当に患者さんと医師との間に信頼関係が築かれているということを実感しました。これは継続的に患者さんを診る家庭医だからこそ出来ることだと思いました。

 また、軽症な体調面の問題や心理面の問題を全科に対応できる家庭医が早い段階で診療することで重症になることを防ぐことが出来ます。大学病院等の専門医とは異なる家庭医に求められる家庭医にしか出来ない医療がよく分かりました。外来終わりには先生方がその場で次回の予約を患者さんと相談して取られます。継続的に診察することで体調面を確認することが出来ることはもちろん、患者さんと直接話をして近況を聞くことで心の状態を知ることが出来ます。一人の患者さんと言っても、患者さんは複数の疾患・問題を抱えていることが多いですし、実はその疾患・問題の背景には家族との関係が隠れていることもあります。そこまで把握してこそ根本的な解決が出来るのだと気が付きました。

 そして、全科に対応できることで、家庭の中の全ての年代の人に対応でき家族まるごとを診ることが出来ます。患者さんの立場からすると新しい病院、新しい医師に診てもらうときは不安があると思います。家庭医が継続的に患者さん、その家族を見続けることが出来れば、そのような問題も解決出来ます。
 その他、英語やスペイン語などの外国語を母国語としている地域に住む外国人の方にもフランシア先生の通訳を入れながら外来をしていらっしゃいました。地域に住む外国人は現在、日本中にかなりの人数がいらっしゃると思います。当然、病気になることがあるはずですが、言葉の壁やその他外国人特有の問題で医療から阻まれているということは決してあってはならないことだと思います。そのような問題に対応することも地域全体を診る家庭医にとって大切なことだと思います。私の実家近辺にも中国やフィリピンその他アジア地域から働きに来ている方がたくさんいらっしゃいます。将来、もし地域で家庭医をすることになったら、このような視点も大切にしていきたいです。

 3日間の実習を終えて、家庭医の役割、存在意義は私が思っていた以上に深く、本当に目から鱗でした。家庭医がもっともっと浸透すれば日本の医療は大きく変わると思いました。これからの大学病院等での実習、初期研修等においても病気だけを診るのではなく、患者さんの背景など根本的な問題に少しでも気を配れるよう心がけていきたいと思います。そして、少しでも患者さんを癒し、患者さんと信頼関係を築くことが出来るようになりたいと思います。本当に充実した実習をありがとうございました。


関東地方 Iさん

 2月19日より2日間、榛原総合病院にて、徳洲会地域家庭医療レジデンシープログラムを見学させていただきました。徳洲会の家庭医療プログラムは、平成25年度よりスタートした新しい後期臨床研修プログラムで、私は一年前に参加した静岡県の合同説明会でお話を聞いたことがきっかけで興味を持ちました。
 私は静岡県出身で、将来的には地域医療に貢献したいと考えています。また、国際保健医療や離島医療に関心があり、このプログラムではそのどちらも経験できるということに魅力を感じました。

 1日目は、ディレクターの佐野潔先生からプログラム概要を説明していただき、その後、在宅訪問診療と地域住民を対象とした講演会に同行させていただきました。
 講演会では、コロンビアからの外国医師臨床修練医フランシア先生が、地域に住む外国人が抱えている問題についてお話をされました。見過ごされがちですが、非常に大事な視点だと感じました。
 次に薬剤師の澤先生がおくすりの飲み方のお話をされ、佐野先生が風邪薬のお話と家庭医療についてのお話をされました。佐野先生の話し方はとても親しみやすく、説得力がありました。住民の方々の反応も良く、私も一緒に聞き入ってしまいました。講演会のあとに、一緒に食事をすることができ、楽しかったです。

 2日目は、外来での診療を見学させていただきました。診察はすべて予約制で、初診では30分間じっくりと患者さんからお話を聞くことが特徴でした。診察のはじめとおわりでは、患者さんの表情が違っていたのが印象的でした。診察室には婦人科診察ができる設備がありました。
 佐野先生から、家庭医ならできなければいけない整形外科的診察方法を問われ、とまどってしまいました。精神科の認知行動療法についても教えていただき、全科型家庭医の守備範囲の広さを実感しました。また、家庭医と総合内科、あるいは総合診療医との違いについても知ることができました。
 私はこれから、初期研修を開始しますが、研修を終えたときに自分が何をどれだけ身につけているかをイメージしてのぞむことが大事だと思いました。医師としての心構えを改めて学ぶ機会をいただくことができて、非常に有意義でした。
 ありがとうございました。




関西地方 Sさん

一週間に渡り、榛原総合病院・家庭医療夏期セミナーにて、皆様に本当によくしていただき、素晴らしい学びを得ることができました。本当にありがとうございました。
家庭医療がどのようなものであるか、これからの学習をどのようにすればよいか、今のうちに何を見ておけばよいか、榛原での5日間で、得たものはとても多かったです。




Marian Mooi(ミシガン大学M4)

DSCN0704.JPG Hello. I am a fourth year medical student at the University of Michigan Medical School.
In September,I had the privilege of spending a month with the Family Medicine faculty at Haibara General Hospital.
I spent time experiencing the variety of what family doctors do including seeing patients in the Family Medicine Clinic,going on home visits, and scrubbing in on C-sections.
I also traveled to Yakushima to learn about rural health care in Japan, and I enjoyed seeing the Yakusugi as well.
Throughout my stay everyone was so welcoming and excited to teach me about the Japanese health care system.
I tried many new, delicious, foods and visited many wonderful places in Japan.
Thank you so much!